相手のペースに合わせましょう

著しい高齢化に伴い、認知症問題も医療の現場でも重要視される問題になってきました。
病気や怪我の治療で入院なさった方の約2割が、急性期の病院でも認知症を
発症しているという現実です。
特に、高齢者は年齢差があり、一概に年齢だけでは対応できないのです。
同年齢でも、各人それそれのペースがありますので、一つひとつを相手のペースに沿って絡んだ糸をほぐすように、ゆっくり聞いて差し上げましょう。
「それから」「それで」といった表現は、相手には詰問されているとか、急がせているように思われがちなので、相手からの言葉を待ちましょう。
常に相手のペースに合わせるためには、忍耐力を養う必要が生じます。
相手のペースに付き合うゆとりを持つことが、病気の方に信頼と安心になります。