ハロー効果

日本のメディアでは7月末から8月にかけて急に高齢者を取り上げる記事が多いことにお気づきの方も多いのではないでしょうか。

2013年の日本人の平均寿命は、男性が80.21歳、女性が86.61歳とどちらも過去最高を更新。男性が初めて80歳を超えました。

日本の高齢者のために9月に「敬老の日」が設けられています。

高齢者の方に長年の生きていらした努力を笑顔で労って差し上げたいと思います。

新聞の書評欄で『微笑みのたくらみ』というタイトルに惹かれて一気に読破。『笑顔とコミュニケーション』には切っても切れない関係にあることを再認識しました。

米イェール大学の心理学の教授マリアン・ラフランスの著書よれば

「微笑みの表情にはすべての要素がきちんと詰め込まれており、非常に効果的な信号になっている」

「最初に出会ったときに微笑みがあれば、よい印象をきらめかせることができ、よいスタートを切ることができるだろう」

「微笑んでいる人に一連の肯定的な性質が結びついていることは、研究者から『ハロ―効果』とよばれてきた。この効果はすでに

十分にかわいい赤ちゃんにも拡張されて適用されている」

医療現場で特に小児に「ハロー効果」を生かすことがあります。

病院に対して恐怖感や嫌悪感を印象付けないようにとの想いから、笑顔の力を借りて、外来で再来機の操作を小児にお手伝いしていただくことがあります。

必ず「ありがとう」と微笑みかけると、笑顔の表情に変わります。

高齢者に限らす小児にも笑顔といわれる「ハロー効果」は大です。

「ハッピー効果」とも言えないでしょうか。