秋はツールの宝庫

秋は美術の秋、読書の季節、また食欲の秋といわれています。

ボランティア活動の一つに「お話し相手」という活動があります。

20数年間、多くの数えきれないほどの病気の方とお話をさせていただく機会に、実はコミュニケーションのツールとして美術、読書が非常に役に立ちます。

かつて美術の仕事にかかわっていました時に、小倉遊亀さんに次いで女性で2人目の日本美術院同人に、のちに内閣総理大臣賞や文部大臣賞を受賞し、1990年に亡くなられた京都出身の日本画家で北沢映月さんの「一途」という作品の前で釘付けになりました。

目の表情に「一途さ」が込められています。

今、病気の方にお目にかかるとき「目」の表情を大切にしています。そのルーツは北沢映月作品「一途」にあります。

病気がちの私に、母親は子供心にも不安な気持ちを和らげるため、枕元での読み聞かせが今日の図書サービス活動に至っています。

現在、病気の方のベッドサイドに図書をお持ちして、図書を介して

お話や朗読をさせていただいています。

秋は医療コミュニケーションにとってベストの季節を迎えます。