ありがとう

「ありがとう」について、改めて考えてみましょう。
「ありがとう」には、大きく分けて2種類あると思います。
本当に、援助を求めている方に、手を差し伸べた時、心から発せられる感謝の言葉です。
礼儀として発する「ありがとう」は、何と無く平坦で、心に残るほどには
受け取れなく、ともすれば見過ごされています。
学生が「実習医療ボランティア」で、一番、心に残る言葉に「ありがとう」と言われた時だと言います。
常に、講義の終わりに、私は必要とされる方からの、感謝の言葉である「ありがとう」の言葉の重さを忘れないで欲しいと、締め括ります。

もう一つあります。
かれこれ40年近くのお付き合いをしています。

私の友人のケースを考えてみましょう。
その友人から、40年近くを振り返っても、「ありがとう」の言葉を聞いたのは、数回と言っても過言ではないのです。
人格的にも素晴らしい友人なのですが、私は不思議に思うのです。
一方で、見方によっては、私が見返りを求めている為です。

もう一つは、友人が例え小さな行為であっても、気づかない環境が原因とも考えられます。

「ありがとう」一つとっても、学ぶべきことが多いですね。