2023年

10月

31日

最後まで神無月だ。

今月は爽やかに健やかに過ごそうと勢い込んでいたのに、まあまあ、まさか猛反省の月に成ろうとは、自分でも驚いている。

 

出雲に神様が全員集合により、東京も今月は神様が不在で、何となく早くすぎないかなあと願ってきた。

 

やはり、まるで暗示にかかったように、お恥ずかしい一か月となった。

いつも、月初めは威勢よくスタートするのだが、三日坊主も良いところ。

 

そのような見苦しい言い訳と共に、神無月をお終いにする。

2023年

10月

29日

ハンターズムーン

今夜は満月、ハンターズムーンである。

 

何時からか、私は早朝から夕刻、夜に至る宇宙ショーを楽しみにするようになった経緯を改めてみると、17歳まで過ごした故郷によるものだ。

 

虚弱だった幼少期、私はこれまでに様々な場面で、空を見あげると気持ちが和らぐことが身についていた。

 

どうも文字に起こす作業がスムースに運ばず、どうしたマリ子と情けない自分に辟易している時間が過ぎている。

 

リセットしようと、朝夕の2回の散歩は、ほどんど、空を見あげながら歩き続けている。

 

十三夜の27日も、月を追いかけてキャッチできる場所を探していた。

雲間から、月が見えるまで佇んでいた。

 

未だ昼間の明るさを残しながら、徐々に月が現れると、表情がほころび、気持ちが落ち着くのである。

 

6月に新潮社から発刊された坂本龍一の「ぼくはあと何回満月を見るだろう」によって、私の月への拘りを決定づけた。

 

特に2020年9月に脳神経外科で3センチ大の髄膜種の手術で入院した病室の正面から、真正面にスカイツリー、羽田空港を離陸する飛行機、雲間から見えてくる月が、やがて月光鮮やかに、病室に近づいてくる。

 

リハビリをかけて2週間、新型コロナウイルスで隔離状態にある私は病室から見える宇宙ショーに励まされた。

 

今にして思えば、坂本龍一の想いが重なってくるのである。

ハンターズムーンと出会い、公園で見続けていた。

2023年

10月

23日

パジャマも衣更え

地球が沸騰しているためか、珍しく電気毛布の御世話に成っていない。

 

というか、これまで長年安定していた体重が新型コロナ以降、ふっくら体型になり、脂肪が増えた為に寒さを感じなくなったが、果たして健康上のバランスから如何なものだろうと、悩んでいる。

 

電気毛布は傍らに置いてあるだけだが、昨夜は背筋がゾクゾクしてきたので、いよいよと頭をかすめ、電源を入れず、ただ毛布を広げた。

 

気が付くとまだ夏用のパジャマを着ていることに気が付き、冬用のパジャマに着替えると、背中の寒気が収まった。

 

彼是40年近く電気毛布と仲良しだった10月は、温暖化もあるが信じられない自分がいる。

 

もう一つ、のどの痛みに伴う風邪の症状もなく、念のために処方されている喉、風邪の薬とは縁遠くなっている。

 

しかし、毎日体重計の数値を見るたびに、何時になったら目指す体重に、血圧に戻るのか焦りを感じている日々を過ごしている。

2023年

10月

22日

地域の園児の運動会

廊下越しに華やいだ声が届いた。

 

そうだ、今日は地域の園児の運動会だったと想いだした私は、急いだ。

 

何たって、元気にまっしぐらに一所懸命の園児の姿には胸が熱くなる。

期待通りの園児たちに惜しみなく拍手を送る。

 

純粋無垢な園児たちに、私たち大人は明るい未来を繋げていかなければならないと、考えてしまった。

2023年

10月

19日

春菊も高値の花

私は香りのある野菜が好きである。

特にこの季節になると、春菊を食べたくなる。

 

どうしても春菊が食べたいと思いついた私はスーパーに出かけたが、嘗て春菊の面影を抱いていた私は、野菜売り場をうろうろするも見つからず、

店員さんに尋ねた。

 

案内された春菊はひ弱で期待していた願いは満たされなかったが、折角と値段を確かめると、何と398円。

 

此処で踵を返すところだが、欲望に負けて買ってしまったが、期待していた香りはなく、がっかりした。

 

誰のせいにもできず、ひ弱な春菊で我慢した。

2023年

10月

16日

未だファックス健在

ファックスとおさらばして久しい。

未だに連絡はファックスでという回答が返ってきた。

残念乍ら、ファックス付きの電話機を手放して十数年の時が経過しているというのに、未だにファックスが健在という事である。

 

しかし郷に従えば郷にというわけで、コンビニで高額の支払いをして相手に送信する。

 

確かに紙資源として残るので、一理はあるが、私はファックス送信の価格に「高いなあ」と想ったのが正直な気持ち。

 

肝心な内容であったために、仕方ないかと認めた。

 

思い出す事、2013年ころ、地域でお手伝いをしている際に、出来ればメールアドレスで処理したいと希望すると、相手側から、名刺にメールアドレスが記載しているのを拒否された経験あり。

 

つまり名刺は個人負担なので、むやみやたらに渡すことはできないと、申し訳そうな表情に私は返す言葉がなかった。

 

いま、私は今回のファックス送信による回答に、複雑な想いを払拭できないでいる。

2023年

10月

15日

白い山茶花が一輪

8月から新たに加わった朝のルーティンのラジオ体操を終えて、自宅のあるマンションの植え込みに、白い山茶花が一輪、咲いていた。

 

白い花が大好きな私は、思わずにっこり。

 

いいことがありそうと期待を込めて白い八重の山茶花を見続けた。

 

神無月の後半はきっと良いことが続くような幸せな想いでいた。

 

相かわらずじっとしていられない私は、夕刻散歩に出かけた先で、金木犀の香りがそこはかとなく、私を包んでくれた。

 

沈丁花に始まり、梔子、金木犀だが白い銀木犀は残念乍ら香りが無い。

しかし、私は白い花が大好きに変わりなく、銀木犀を仲間入りしたいと

想っている。

 

いずれにしても「白いはな」が好きということに変わりがない。

2023年

10月

14日

心身ともに潤いを

医療機関で一番苦手なのは、歯科で、診察を終えると、全身ががちがちになる。

 

昨日も同様で、今朝はいつもの時刻に起きるのが辛く、身体が重い。

成れば、ラジオ体操で解すに限ると出かけるもしんどい。

 

帰宅後、熱い日本茶を飲みながら、朝刊に目を通す。

 

もう、こんな日はリクエストしていた図書でも読んで、一日を過ごそうと

決め込む。

 

新型コロナ禍で、すっかりコミュニケーションとの縁が遠く成り、改めて、神無月の目標であるブラッシュアップをスタートした。

 

改めて相手の話を聴く時間が戻ってきた今、正にリスキリングである。

 

日経BP社刊の戸田久美著「アクティブ・リスニング」だ。

 

大変読みやすく、負担にならずに夕刻までには読み終えて、ブックボックスに返却した。

 

これまでの空白期間を恐れていたが、差異を感じることがなく、私にとって自信を取り戻すことができた。。

 

これぞ、良き「リスキリング」である。

2023年

10月

13日

オーバーツーリズム

今月2日に、3か月に一度のデンタルケアで、一か所再チェックすることになり、午後の銀座に出かけた。

 

いつも朝一番の診察だが、今日は13日の金曜日の午後で、好きな銀座は良しとしても、結果が案じられて足が重い。

 

およそ1時間後、お陰様で問題点はなく、ほっとした帰宅時の足取りは軽く、ほっとした私は嘗て銀座時代に利用していた喫茶店に立ち寄った。

 

処がまあまあ、店内は満席で、がっかりして、もう一か所の心当たりまで足を伸ばし始めて、信号待ちをしている私を取り囲むように、インバウンドに身動きが取れず、銀座の町にグッドバイする。

 

日の入りが早くなる季節、何となく気力が失せて、踵を返して帰宅する地下鉄も、一瞬、ここは日本だっけ?といった車内風景だ。

 

オーバーツーリズムを体験した。

2023年

10月

12日

靴も冬バージョン

御世話に成った夏の靴も、今日から冬の靴にした。

 

未だ季節の推移を実感できないところもあるが、気持ちの上で切り替えを

したくなったというのが、本音に近い。

 

アキレス腱炎も長くかかったが、回復が近いと感じる今日この頃、早速、ピカピカの冬の靴で散歩に出かけたくなった。

 

思いついたら、即行動に移さないと、落ち着かない私は散歩に。

 

思わず、童謡の「靴がなる」を口ずさんでいる。

 

兎に角、寒暖差疲労だろうか、何となく集中力がなくなりつつある。

目をつぶってやり過ごしている今日この頃、取り敢えず目先のことだけを繕っている自分に歯ぎしりをしているが、一向に改善しない。

 

せめてお気に入りの靴を履いて、もやもやよ飛んでけ~。

2023年

10月

11日

喉がカラカラ

既にカーテンの隙間から、空模様が分かる。

きっと、お天気だと確信を持った私は、5時過ぎ勢いよくカーテンを開いた先にキラキラとお星さまが輝いている。

 

お星さまにご挨拶をした日は気持ちがウキウキしてくる。

そんなルンルンの朝なのに、喉に軽い痛みを覚える。

 

寒暖の差が激しく、例年であればタオルを蒸らしておくのだが。

加湿器なんて管理が面倒で、出張中もホテルで入浴後、バスタオルをかけていたものだ。

 

そろそろ、就寝時にはガーゼのマスクの登場となりそうだ。

話題になった安倍のマスクも、サイズが合わないという友人から頂戴して重宝している。

 

不織布のマスクは、就寝時には息苦しく、昔ながらのガーゼのマスクの方が喉には優しいようだ。

 

寒暖差が激しく、あれやこれやとクローゼットやチェストから、ジャケットやセーターと目まぐるしくお色直しをしなければならない。

 

衣更えもストップして、クリーニングのタイミングもストップしている。

2023年

10月

10日

空と睨めっこ

いつもの通り、起床時刻の4時55分にカーテンを明けて、薄暗い夜空を見上げる。

どんよりとした眠気が取れないような空に、ラジオ体操は無理かなあと思いながらも、時刻まで何度も空と睨めっこ。

 

外に出て、手をかざすと、弱いながらも雨滴を感じる。

仕方なく自宅で、壁に向かって、独り体操をした。

 

午後になると、重く垂れこめた雨雲が去り、太陽の陽射しが眩しい。

第二週の火曜日、「ぼっちの会」の開催時には、暑いくらいだ。

 

会場に入ると、暑さを感じ、冷房を入れたが一向に、というよりますます

暑くなる。

 

温度設定をさらに強くするも、効き目がない。

 

スタッフが部屋に入るなり、室内の温度に気が付いた。

「あれ、暖房になっている」と。

 

そうか、昨日の低温もあり、暖房に設定したことが分かった。

そのまま放置していたらと思うと、スタッフとは有難い存在である。

 

夕刻、スーパーで「今朝、ラジオ体操に来なかったでしょ、どうしたのかと心配してたのよ」

 

これまた、ラジオ体操のお仲間も有難い存在である。

2023年

10月

09日

雨が降る降る

昨夜から絶え間なく降り続く雨で「さあ、ラジオ体操の時間です」は自宅となりました。

 

今日は、新聞を取りに廊下に出ると、「寒~い」と思わず、首を竦めた。

 

天気予報によれば、何と11月並みの寒さとか、昨日が24節気の寒露だが、

一日遅れの寒露と言っても良いのではと、戸惑う一日になりそう。

 

流石にノルマである朝の散歩に出かける気持ちには慣れず、寧ろ、この雨にとっぷりの一日になる日を如何に有効に過ごせるかと考えた。

 

嘗て、美術の仕事に関わってきた時、雨の日は手紙作戦に徹したものだ。

 

1979年ころ、企業の取引先が多く、決算月が近づくと、赤字にするわけにはいかず、企業購入担当者に「只今、貧血気味です」と、厚かましいお願いをお構いなく手紙に認めた。

 

思い出すだけでも、鳥肌が立つほど、まあ、よくぞそこまで恥も外聞もなくと、呆れかえってしまう。

 

雨の日には変わりなく、現在はかねてからの宿題に取り掛かるために、誠に今日の雨はラッキーと言える。

 

お尻に火がついているので、久しぶりに集中力の持続に達成感を覚えると共に、約束を果たすまで持続してほしいと願っている。

 

湿気はあるが、時々窓を開け、空気の入れ替えながら、夕刻まで続いた。

 

夕刻一時、雨が小止みになるのを見計らって、明日の「ぼっちの会」の

童謡「紅葉」をコピーするためにコンビニで出かけた。

 

現在のコピー機はマルチで、私には到底使いこなせない。

 

コピー機といえば、今年のノーベル生理学・医学賞者のカタリン・カリコー氏とドリュー・ワイスマン氏との出会いについて、日本経済新聞に掲載されていた。

 

大学内のコピー機を使うために、並んでいた待ち時間に話をしたのが縁だという。

 

カリコー氏はいろんな人が話し合いをするためにコピー機をもっと置くことが必要とユーモアの一面が紹介されていた。

 

そのような出会いがあるといいなあと、衒いなく抵抗なく想った。

2023年

10月

08日

雨宿りに来た蚊

昨日、久しぶりに四谷に出かけると、ビルの公開空地にカラフルなペントが所狭しと並んでいる。

 

正午からのオープンだそうで、準備に賑わっていた。

 

今日は地元でも3か所でお祭り、お祭りで活気にあふれている。

 

午前中の用事を済ませて、故郷も都内の区民祭りに遠方より出店との情報に、出かける予定でいたところ、思わぬハプニングで、その処理に時間を費やし、開催時刻に間に合わなくなった。

 

何だか、久しぶりに故郷の香りをと楽しみにしていただけに、夕刻どっどっと疲れが出た。

 

何か美味しい物でもと、スーパーに出かけると、若い男性のバスケットの中に、長ネギが入っている。

 

気に留めてみると、僅か15分くらいの時間で5人ほどの長ネギを購入した若い男性に驚いた。

 

時計を見ると、間もなく7時になるところで、夜食は極力控えている私は、

自宅にある日本蕎麦で月見そばでも作ろうと、踵を返した。

 

蕎麦を茹でながら、長ネギが欠かせなかったと、気が付いたが、残り物の野菜を入れながら、食品ロスに協力しているのだと自己満足で済ませた。

 

いつもより早い睡魔に身を任せていたら、一匹の蚊が私の周りを威嚇するかのように挑戦的に飛んでくる。

 

逃がしてはなるものかと、30分近く闘い、私に勝利あり。

 

今夏は今頃が蚊の発生が多いとは聞いていたが、今年初めての蚊の訪問に網戸の無い自宅は雨宿りに最適だったに違いない。

2023年

10月

07日

手先が冷たくなる

ラジオ体操をしているうちに、手先が冷たくなる。

 

街路樹もセピア色に染まってきたというには、今夏の長く続いた真夏日の影響だろうか、ちりちりに乾ききって、踏みつけると、クシャと粉々に砕けてしまう。

 

嗚呼、相変わらず、人より早く気温の変化に敏感な体質は変わることはなく、律義にお出ましになった。

 

小走りで自宅に駆け込み、牛蒡茶で冷えた体を温め、一息つく。

 

いよいよ、長袖の白いシャツブラウスに着かえる季節が来た。

 

これからの季節にラジオ体操の服装を、どうしようかと、ドレッサーとチェストを開いて予想するが、まあ、不安定な気候にはもう少し様子見というところで落ち着く。

 

今後、風通しの良い服装は避けたいと想っている。

2023年

10月

06日

油断大敵

先月のぎっくり腰による痛みも、気に掛けることなく過ごせるまでに回復しているが、つい油断すると「まあだだよ」とお灸を据えられる。

 

考えようによっては、ブレーキの役目を果たしてくれると、前向きに考えている。

 

コロナ禍以降、現金での支払いから電子マネーやクレジット払いがすっかり日常生活に溶け込んだ。

 

込み合うスーパーのレジで、釣銭の無いようにとの配慮をしている人の後ろに並んでいる人の表情が強張っている。

 

私も例にもれず支払いはもっぱらクレジットでの支払いが多く、初めてのお店では無意識に確認をしてしまう。

 

引き落とし日を書き留めて、確認しているつもりだが、時々スルーする。

 

慌ててATMで残高を確認する手間を省くために、散歩コースに組み込むことにした。

 

歯磨きも毎日、食後きちんと歯磨きをしないと、結果が即座に表出する。

 

一日2食の方が胃に負担が掛からず、快適だが、夜の歯磨きが遅く成ることがあるせいか、先日のデンタルケアで、再検査となった。

 

これも油断大敵の一つで、来週13日金曜日の再検査に怯えながら、朝は虫歯予防のフッ素入りの歯磨き、夜は歯周病ケアの歯磨きに励んでいる。

 

リバウンド防止にも、早めの歯磨きは効果的とのアドバイスに、もっぱら

空腹時は茶腹も一時で凌いでいる。

 

因みに茶腹は一時は、約40分間だそうだ。

2023年

10月

05日

カタカナ表記

今日の日本経済新聞の夕刊のコラム欄「あすへの話題」に京都大学教授の根井雅弘氏が、「立派な日本語があるのに、カタカナにするのは目に付くからなのか、不思議である」と記している。

 

即座に納得、大きく頷いた。

 

カタカナ表記で、友人のお母さまが、毎日楽しみにしているNHKも、カタカナが多く、サッパリ分からないし、寂しい想いをしていると聞いた。

 

私も頓にカタカナ表記に悩まされているからである。

 

いちいち、インターネットで確認作業に費やす時間が増えてきている。

 

朧気に理解しているつもりでいるが、念のために確認を怠らないように気を付けているからである。

 

根井雅弘氏の指摘のように、立派な日本があるのに悔やまれる。

 

敢えて、お臍も旋毛も曲がっている私は徒労と想いながら、ブログで敢えて漢字表記を続けて入る。

2023年

10月

04日

文字を言葉を追いかける

朝から小雨に、今日のラジオ体操は自宅で壁と向き合って済ませる。

 

気温も10月中旬並みとの予報に、図書の返却期限が近く、ならば「読書の秋」と決め込む。

 

座右の書でもある鷲田清一氏の「聴くことの力」で、中井久夫氏の存在が鮮明に、記憶に残っていた。

 

最近、みすず書房から最相葉月氏による「中井久夫 人と仕事」の発刊をキャッチし、私の手元にある。

 

毎晩、ラジオ深夜便を聞き流しながら、読み進むうちにながら族では、ちっとも内容が理解できなく、行きつ戻りつする状況に、今日はもう一度、頭をクリーンにしてしっかり、じっくり読むとした。

 

かの最相氏を通して中井久夫氏の全体像が克明に記されている。

 

「ヒィブリス」つまり「傲慢」という言葉に、特に興味を持った。

 

というのは母親が常日頃「マリ子、傲慢にならないように気をつけなさい、謙遜の心を忘れないでね」と口癖であった。

 

文字を追いかける、言葉を追いかけるという思考回路に、関心を持つと、とことん追求したくなる性格を持っている。

 

傲慢に始まり、高慢、虚栄心、自尊心、謙遜と思いつくままにトライするのが、堪らなく私には楽しく、止まらなくなってしまう。

 

因みに中井久夫氏によれば幼いころ、母から傲慢を戒める為にカトリックでは、「ヒュブリス(傲慢)が最大の罪と聞き、私も「フュブリス」とは無縁でありうるはずがない」と考えて来たとある。

 

既に幼いころから、真摯に人世に向き合う姿勢の違いに、謙遜しか残されていないと気付く。

2023年

10月

03日

対面が9割

ゆっくり新聞に眼を通す時間がなく、きょうはちょっと気力はあるが体力が欠如気味になった。

 

まあまあ、勢い込んでスタートしたはずが、既にお疲れ状態とは情けなく

我ながら歳には勝てないという勝手な理屈で落ち着くとする。

 

昨日2日の日本経済新聞に2024年春の入社予定の内定式が報じられている記事によれば企業の9割が本格的に対面開催になっているという。

 

何と素晴らしいと私は拍手を送りたい気持ちになった。

 

昨日対面の効果を実感しただけに、本来の人間性を取り戻したという喜びというか、安心感を覚えた。

 

時代遅れ、アナログ人間、高齢者とか、何とでも言ってくれといった心境であり、それほど、私にとっては、しんどい世の中なのである。

 

対面しなければ、嘗て病気の方の感情や表情をくみ取るうえで、メラビアン法則を学んだ私には、耳で目で相手を理解する方法論を続けている。

 

次はコミュニケーションスキルが待っているよと内定者にお節介を焼きたくなる。

2023年

10月

02日

雲が晴れる

ラジオ体操がすっかり朝のルーティーンになった今、起きるとカーテンを開いて、空のご機嫌を伺う。

 

今朝は空一面にモクモクと勢いのある真っ黒い雲が広がり、恐怖を覚えるほどである。

 

コロナ太りと温暖化で、数年、風邪をひかなくなったが、10月2日というと私には毎年のように風を引くという特異日であった。

 

不穏な雲が徐々に、白い雲に変わりほっとした気持ちも手伝って、わが地域から撤退したスマホの代理店から、隣接する代理店に電話をする。

 

インターネットで検索していた先に、連絡をすると、電話口で対応した男性が、解決したい問題点に対して、実に丁寧に対応してくれた。

 

早速、夕刻のアポイントの連絡があり、約一か月以上の疑問点がクリアされる。

 

もう一刻も早く煩わしさから解放されたいと、終日、そわそわと落ち着かなく、約束の時間が待ち遠しかった。

 

日の入りが早くなった夕刻、家路を急ぐ人の波をかき分けて、目的地にたどり着いた。

 

疑問点を丁寧な説明と共に、これまでの私の不快さというか、不信感に対して、詫びると共に労いの言葉に、笑みが零れた。

 

ルンルン気分で人波を潜り、林立する高層ビルの隙間から、宵の明星だろうか、お星さまが一つキラキラと輝いていた。

2023年

10月

01日

ブラッシュアップ

新しい月神無月、夏服に別れを告げる衣替えだが、今年はとてもとてもそんな状況にはならないと、今にも雨が降り出しそうな曇天の朝。

 

どうやら爽やかな秋空は望めず、不安定なお天気のスタートに、マイブラッシュアッププランに不安を覚えるというもの。

 

気候のせいにするのは大人げないので、シャキッと背筋を伸ばし深呼吸をして、改めてマイプランを羅列する。

 

マイブラッシュアップは第一目標のウェイトコントロールの第一ステージはクリア、セカンドステージは来る健診に標準を合わせ、極力自炊に徹することを続け、コロナ太りから、元の体形と体重に戻すこと。

 

特にウエストがゴムによりゆとりのあるパンツはラジオ体操の時、それ以外はドレッサーに眠っているタイトスカートに着替えること。

 

先月末に、衣服の断捨離を済ませたので、今日からのトライが楽しみの一つである。

 

次はお気に入りのスマートフォンに対しての毎月の通信料のシステムが理解できないために、臆せず確認をすること。

 

リスキリングノートは順調に「知の泉」に書き注いでいるが、もう一つ、

オオカミ老婆にならないために、凡そ二年にもなり兼ねない約束を果たさなければと、肝に銘じている。

 

さあさあ、何処まで実行できるか、夕刻、継続は力なりで夕刻の散歩に出かけると、白い曼殊沙華が二輪、風に吹かれていた。

 

何たって白い花が好きな私は、暫し足を止めた。

 

心地よい風に吹かれ、気が付くとピンクに染まったスカイツリーの見える場所まで歩いていた。

 

今月は乳がん月間だった。