月が出た

23日は24節気の一つ「処暑」、残暑厳しき折からと季節の挨拶を交わすところ、連日の半端でない暑さに、思わず、言葉を飲み込んでしまう。

 

今年はコロナ禍から解放されて、日本中各地で、4年前の日常を取り戻している。

 

私の住む地域も、8月も終わる最後の週末の二日間に「盆踊り大会」が行われる。

これまで無関心でいた私が前日の25日に会場に出掛けた。

 

地域の想いは一つで、我慢に我慢をしてきただけに、会場の外にも熱気が溢れ、会場に入るのがやっとという賑わいである。

 

焼きそば、ポップコーン、ホットドック、コロッケ、ビールなどなど、長い行列ができている。

 

コロナ前に友人が、盆踊りの帰りに自宅に焼きそばを届けてくれた時の味が、4年間の月日を経ても、記憶に残っていた。

 

実は、その焼きそばが食べたくて、長蛇の列の仲間入りをした。

 

2日目の今日は、朝から不安定で気まぐれな空模様で、10時頃から、突然の激しい雷雨に、「私は晴れ女、絶対、晴らして見せる」と窓に打ち付ける大粒の雨を睨みつけていた。

 

昨日と余りの天候の変化に、何度も降りやまぬ雨空を見あげていた。

 

時間にして5時間後、地域を覆っていた雨雲が消え去った。

 

夕刻、散歩の途中で見上げた夕闇迫る空に、2回目の満月を迎える月が、くっきりと煌々と輝きいている。

 

「月がでた 月がでた」と、手拍子にも力が入る。