「山」のゴミ

今日は「山の日」の日である。

 

新型コロナが5類に移行して以来、初めての「山の日」である。

日本の代表的な山といえば「富士山」であり、登山規制を検討している程の混雑ぶりとの報道である。

 

確かに、東海道新幹線を利用する際は、意識的に富士山の見える席を希望するが、故郷に帰郷する際で、帰京する際は必ずしも、富士山が見える席には拘らない。

 

嘗て登山家の野口健氏が、エレベストや富士山のゴミの清掃活動について同紙の記事で読んだ記憶がある。

 

およそ、2か月前の6月14日の日本経済新聞に「世界一高いゴミ捨て場」という記事である。

 

エレベスト、ヒマラヤ山脈に毎年登山家らが多くのゴミを残していく問題に「世界一高いゴミ捨て場」と呼ばれるほど深刻化しているという。

 

2019年に始まったヒマラヤ清掃活動の「マウンテン・クリーンアップ・キャンペーン(MCC)]では、ネパール軍や関係者が、毎年、可能な限りのゴミ除去に取り組んでいる。

 

23年、97人の参加者により、3月28日から6月5日にかけて回収されたゴミの量は35万トンを超え、錆びた調理用ガスボンベ、ブーツ、衣類などがあったそうだ。

 

ゴミの量は、毎年増え続けているという。

 

世界自然保護基金(WWF)によれば、農業や生物多様性には山は重要な水源であり、山の汚染が「あらゆる環境汚染に連鎖する」と指摘している。

 

同じ様に、富士山を始め、素晴らしい自然の山並みの続く日本も、決して見過ごすことのできない問題である。

 

「高い」と同義語には出来ないが、1か月後の7月15日に、JAXAが、スタートアップ企業と宇宙ゴミの発生を減らす装置の実用化を目指している記事も、切り抜き、手元に残していた。

 

宇宙開発の進展により増え続けている部品等がほかの人工衛星などにぶつかる危険際が国際問題として指摘されて久しくなるが、いずれにしても、

ある意味で「高い(コスト)」人災と言えないだろうか。