菖蒲酒

令和5年5月5日と「5」が並び、「ゴー・ゴー・ゴー」と威勢よく聞こえる日だなあと、独りで悦に入っている。

 

個人的拘りだが、「3」「5」「7」という数字が好きである。

 

今朝の日本経済新聞のコラム欄「春秋」に、こどもの日とひとくくりされがちなきょう端午の節句だが、古くは悪役退散を祈願する儀礼の日だったとある。

 

3月3日を「桃の節句」と称されるように、5月5日は「端午の節句」の方が、季節感もあり、微笑ましく、情緒に富んでおり、「こどもの日」というのは、味気ない。

 

正にひとくくりという表現の通りである。

 

嘗て美術の仕事をしている時、日頃のお得意様のご自宅に、菖蒲をお届けした際に、菖蒲湯にしましたと喜んだ礼状を下さった。

 

先の「春秋」には、邪気を払う力が強く、「菖蒲酒」を紹介している。

「フグのひれ酒」は亡くなった父親が目を細めていた風景を思い出すが、

「菖蒲酒」は初めて知った。

 

ネットで、検索すると、菖蒲の葉の根元部分を薄く切り、徳利や銚子の日本酒に入れる。

菖蒲のアクを防ぐために、飲む前の30分を目安に飲み切る様にとある。

 

「春秋」にも、試すと爽やかな香りが鼻に抜けたと記してある。

 

来年の端午の節句には、忘れないで殿方にお勧めしたい。

菖蒲酒を嗜むには、こどもの日より「端午の節句」が相応しい。