ピンクのカーネーション

今日は「みどりの日」、今月の2日は「夏も近づく八十八夜」で、歌われる初夏という風情ある季節は失われつつあるのではないだろうか。

 

僅か10分ほど歩いただけで、おでこがピリピリする程の夏日である。

 

部屋も熱気で、ベランダに出ると、2年前に、故郷の知人から頂いたピンク

のカーネーションの花が咲いている。

 

小振りの鉢に、元気にまだ蕾も蓄えている。

 

私には、故郷の思い出が詰まった大切な宝物で、律義に花を咲かせて、私の心を温めてくれる。

 

つい、愛らしいカーネーションの花に、今年も忘れないでありがとうと語り掛けながら、水やりをした。

 

その異常な暑さは、見る見るうちにカーネーションの鉢から零れた水が乾いていくのに気が付き、慌てて、部屋に運んだ。

 

風薫る季節には程遠い、今日の「みどりの日」に際して、人類は自然のリズムに、もっともっと真摯に受け止めて行かなければと想った。