MIR検査

2020年に脳神経外科で髄膜種の手術をした後の定期的検査の日だ。

 

その後、寛解したが、半年に一度、MRI検査を受けている。

ついでに、脳ドックも含めて、チェックをお願いし、今回も無事にクリアできた。

 

これまでに、MRI検査を何回も経験している。

 

初めて、MRI検査を受けたのは、1992年で、その後、2014年に自宅で夜

パジャマの裾を踏んづけて、思い切り、コンクリートの壁に頭をぶつけて

出血多量に、救急車を呼んで、高度救命救急センターで、13針を縫合してもらった。

 

兎に角、独り住まいの私としては、常に気力をしっかり持ち続けなければと、つい、処置をしているドクターに、今から思えば、不謹慎極まりない発言をした。

 

「先生、13針は縁起が悪いから、12針か、14針にして」と。

ドクターから、「そのくらいの元気があれば、自宅に帰っていいけど、その前に、頭に1センチ大のこぶが見つかったので、その方が心配だから、脳外科でMRI検査を受けてほしい」と。

 

ポカーンと信じられなかったが、一週間で、回復後脳外科の受診の際に、22年ぶりにMRIの検査を受けた。

 

嘗て1992年の受診の際に、ドクターから事前に、検査中、地下鉄工事のような音がするからと説明があった。

 

22年前の記憶はなく、不思議と地下鉄工事のような音という記憶だけが残っていたが、地下鉄工事の音を聞いたことがないので、単純にこの音が、そうなのかと思いながら、凡そ、20分近い暗闇の世界に身を横たえた。

 

2020年の術後の検査ではお陰様で、問題なく、安堵している。

3年目にして、半年のMRI検査から、1年に一度になった。

 

喜ばしく、昨日と異なり、帰路の足取りは軽かった。