腕時計とお別れ

私の体調と歩みをを共にするように、昨年末から、永年愛用してきた腕時計の秒針が、遅れがちで、速度を見ていると、瀕死の状態だとわかった。

 

前回の修理から、約2年の時を刻んでくれたので、そろそろ電池の交換時期と、修理を依頼した。

 

メーカーの修理担当者から、既に基盤がないという返事である。

部品の在庫期間が終了し、担当者から丁寧な説明があり、今回は取り敢えず電池の交換はしておきますが、今後の修理は不可能との連絡があった。

 

この腕時計は私の病院ボランティアとともに歩んできたといっても過言ではない、正に「時を刻んだ」と腕時計であった。

 

ただし、電池の交換はしておきますので、それまでは利用可能との返事に加え、無料という返事に、私は老舗というか、自社の製品に責任を持つといった企業姿勢に、私はまだ生きていいのかなあと想い心が熱く成った。

 

現在はスマホで時間を知ることはできるが、病気の方に接している時に、

さり気無く時間を見計らっている作業を、スマホを使用することは、相手にも気を遣わせることになるので、時間に対するトレーニングをどのようにクリアするかについても学んできた。

 

正に相棒と言われた腕時計は、乾電池の寿命と共にいつかは本格的な別れが訪れるであろうが、それまでは私と共にと気を刻んでほしいと想う。