ランチタイム

澄み切った冬空というか、清々しい青空の先に、キラキラと上昇している飛行機を見あげ、今日も素晴らしい日になると想いながら、まだ回復途上にある足首の痛みを感じながら、公園を通り抜けていた。

 

自宅を目の前にして、携帯電話に、友人夫婦からランチタイムのお誘いの連絡が入った。

 

思い起こすこと、新型コロナウイルス禍により、食事を一緒にしたのは、

3年近くの時を経ている。

 

「お久し振り」と私は、これから一人で昼食に向かうのは慣れているものの、やはり、虚しさを感じていただけに、私は喜んで返事に応じた。

 

本当に久し振りで、案内されたレストランも私は、こんな近くに楽しめる

食の場があるとは知らなかった。

 

いつも、そのご夫婦からのお誘いの時は、ご主人がご馳走してくださるのが常であったが、今回も好きなものをどうぞと変わらなかった。

 

その好意に私は、メニューの我が故郷の岡山の「邑久郡の牡蠣フライ」に迷うことなく、決めた際に、友人婦人から自宅でなかなか「牡蠣フライ」は作らないのでと、食後、美味しかったと喜んでもらった。

 

嘗ては、定期的に友人夫妻のお誘いを受け、私は喜んでいたコロナ禍前の

時代を懐かしく思いだしていた。

 

相変わらず、空は抜けるような青さに、友人が「故郷の空を思い出すでしょ」と、話しかけてきた。

 

お陰様で友人夫婦のお陰で、素晴らしいひと時を過ごすことができた。