松花堂弁当

空を見上げながら、お墓参りに出かける。

 

夏休みを前に、駅のホームの人出の多さに、これではコロナの感染拡大は

仕方ないと思った。

 

毎回、同じ墓地の友人と、出かけるのが、常で、今日も、友人は私と一緒に出掛けると、お天気の心配をしないで、助かるという。

 

確かに、一寸、危なげな空模様だが、時折、ぽつぽつと降る程度で、傘を広げるまでもない程度で、「晴れ女」の役目を果たす。

 

コロナ禍の前は、お墓参り後の「お浄め」に、お馴染みの飲食店で、食事をするのが楽しみであったが、彼是、3年近くは、我が家でお弁当を買って

友人と済ませるようになった。

 

立ち寄った店頭に「松花堂弁当」が並んでいた。

「松花堂弁当」とは懐かしいと、買い求めた。

最近、私は疲れると、自炊をスルーして「幕の内弁当」を買い、汁物だけを作り、済ませることがある。

 

エレベーターには「今日は駅弁記念日」と表示されて居た。

食後、私は「松花堂弁当」と「幕の内弁当」との違いが気になり、検索すると、「松花堂弁当」は懐石料理の流れを汲んだ立派なお弁当で、「幕の内弁当」は芝居の休憩時間の幕間に出され、俵型のおにぎりとおかずが定番とされていると知った。

 

因みに、エレベーターの今日の日によれば、1885年(明治18年)の今日、開業した日本鉄道東北線の宇都宮駅で、日本初の駅弁が発売されたとあるり、現在の宇都は、「餃子の町」で有名だが、餃子ではないと、これまた検索した。

 

黒ゴマをまぶした梅干し入りの握り飯2個と、たくあん2切れを竹の皮で包んだものとある。

 

日本本来の伝統食が、今も、引き継がれている。

 

日本初の駅弁は、他の駅でも販売されていたともいわれている。

4月10日は「駅弁の日」とされている。

 

3年前まで、私は帰京の際、懐かしいふるさとの駅弁を買って帰った。

 

久し振りに「松花堂弁当」に出合い、満足した「お浄め」となった。