沈丁花の香り

昨夜のお湿りで、なんとなく空気がホンワカとして、ゆったりとした気持ちになる。

 

お日様も朝から、元気に顔を出して、洗濯日和でもある。

 

母親が、日差しが明るくなると、あちらこちらの汚れが目立つから、お掃除をまめにするようにと言われていた言葉を思い出すも、自動洗濯機といえども、ここで、もう一つ増やして頑張ると、体調にお返しが来る。

 

「毎日が日曜日」なので、焦ることはないと、言い聞かせ、先ずは洗濯物を花粉の飛散を案じつつも、外干しをする。

 

折角、「終の住み処」と決めたので、お掃除をと掃除機を出したが、今後長いお付き合いをする住まいなので、これからは目標を決めてと、思いつくまま、メモ帳に書き込むことにした。

 

今日は、散歩日和でもあり、ちょっと、足を延ばしていきたい先がある。

 

几帳面に、3月の雛祭りを祝うかのように、大好きな沈丁花が目覚め、八部通り花が開き、マスク越しにも、甘い香りを感じる。

 

今年も裏切ることなく、いつものように、多くの花が咲き、私を「ウエルカム」してくれるのである。

 

沈丁花の自然に対しての素直さには、頭が下がると同時に、人は自然界の持つ素晴らしい存在に敬意を払わなければいけないと、考えさせられる。

 

最近まで、近所の白梅の香りを楽しみに出かけていたが、今は、はらはらと散り始め、寂しく思っていたところ、沈丁花と、香りに、どれほど、心安らぎ、慰められているかと、想った。

 

 既に、桜の開花予報が報じられる季節になり、春が次は私の出番と足踏みをしているようである。