スノームーンを見逃す

定時に起きた途端、昨夜からの体調不良のシグナルが分かった。

 

水疱瘡の菌は死滅することなく、体を駆け巡っているそうだが、久しぶりに、顔を出したのである。

 

コロナ禍に於いて、免疫力の低下には留意しなければならない状況下のため、主治医の先生から、予備として抗生物質を手元に保有している。

 

朝から、服用して、回復を待つだけである。

幸い、熱もなく、予定通りに過ごせるとホッとする。

 

今年の「啓蟄」は5日であるが、私はその翌日の6日に77歳を迎える。

不思議に、誕生日が近づくにつれ、大体「啓蟄」生まれの私は身の回りを点検する習性というか、バイオリズムが、生じるのである。

 

昨年、私は、転居して間もなく、11年を迎える自宅のマンションの修理に

後半は費やされ、他にも思いがけない出来事が重なり、心身ともに、疲れ果て、ホテルでのリセットする日々が続いた。

 

新築ではないが、建築当時から気にいっていたマンションなので、3月11日の東日本大震災の際に、自宅のペンシルビルの修繕費の予想を上回る改装費を機に、偶然にも空室情報に私は、思い出のある自宅を手放した。

 

転居時に長年の荷物を整理していたので、一人住まいの私にはコンパクトな生活をしてきた。

 

ところが、転居後、10年を過ぎたころから、各所に故障が生じてきた。

 

30年を過ぎた住まいに、今、「修理」という問題について、私も、気が付かなかったのであるが、残念ながら、当時の部品はなく、「修理」ではなく、「リニューアル」[リフォーム」をしなければならないのである。

 

例えば、パッキングの交換ではなく、全ての器具を新しい仕様書のもとで総交換をしなけれならないのである。

 

コロナ禍もあってか、交換部品の入手にも時間がかかるといった事情もあり、私の体力が限界に達してしまった半年間を振り返ると、悔しく、残念至極である。

 

世間でいえば、77歳は「喜寿」と言われている。

そのために、私は77歳を機に、快適で安心な日々を過ごしたいとの想いが強くなり、スリムというか、身軽になりたいと、真剣に思い始めた。

 

弁護士や税理士に相談後、ある行動に移す決意をしている。

 

恐らく、その心労もあり、体調不良になったと察せられる。

 

第一歩として、午後、私の計画についての、説明を受けた私は、ある程度

納得のいく打ち合わせだった。

 

ほっとして、緊張から解放された私は、気が付くと、眠り込んでしまったのである。

 

そうだ、今夜は楽しみにしていた2月の満月「スノームーン」だと、外に出て、いろいろな場所から、夜空を見上げて探すも、機会を逃した。

 

来年は忘れないで、「スノームーン」を見たいと思っている。