銀座の銀杏並木

「8020」を目指しているわけではないが、瀬戸内で尾頭付きの小魚で

育った私は、病弱だが、「歯」は、非常に恵まれている。

 

最近は、健康問題に、口腔衛生も重要な関係性があると言われて久しい。

そのような次第で、3か月に一度は、歯肉炎、歯石、虫歯チェック、嚙み合わせ等々の診察に、嘗ての仕事の場であった銀座まで出かけている。

 

今回は、恐らく、体調不良が「歯」にも何らかの影響があると、気が重くスルーしたい気持ちでいる。

しかし、余計に、状態を悪化することもあると言い聞かせながら、ホテルのスタッフに「お気をつけて」と背中で受け止めながら。

 

銀座といっても、中央通りでなく、昭和通りにあるデンタルクリニックで

今は、黄色く色づいた銀杏の木が、背筋を伸ばしている。

 

既に道路は、銀杏のじゅうたんで、油性の葉は滑りやすいので、足元に気を付けながら、スカッと晴れた青空に、銀杏の葉の黄色とのコラボに、見上げてしまう。

 

見上げている私の顔に、色づいた一葉の葉が落ちた。

何かの縁と、拾い上げて、ティッシュに包んで、バックに入れた。

一瞬だが、マスク越しに、枯葉の匂いが届いた。

 

お陰様で、案じていた「歯」は、問題なく、唯、先生から一言。

「あまり、喰いしばらないでね」と。

さすが、先生、見事に見抜かれていました。