師走が始まった

昨夜、東京は発達した低気圧で、深夜から大雨との警戒予報が出ていた。

 

昨日に続き、今朝も目冷まし時計に起こされるまで、激しい雨音にも気づかず、ぐっすり寝込んでしまった。

 

玄関を開けると、通路側にこれまでで初めて見る雨の量に驚いた。

新聞受けまで、びしょびしょに濡れている廊下を歩きながら、すっきりと

洗い流してくれたと、高揚感を覚えた。

 

さてさて、今日からスイッチを入れて、何から始めようかと思いつくままにメモに書き出してみると、意外や、意外、想像を超える材料がたくさんある。

 

折角、心身ともに回復した状態を保つために、無理や焦りや雑念に捉われず、体調と折り合いながら、進めようと、慎重な考えに落ち着いた。

 

昨日、図書館にリクエストしていた図書が届いたメールを思い出し、先ずはお隣の図書館に、出かける。

 

司書の人から、「久しぶりですね。最近、学習室で見かけないので」と。

「そうなの。ちょっと、ご無沙汰してるのよ。また、伺いますから宜しくね」と、言葉を交わしながら、依頼していた図書を借りる。

 

週刊文春に連載された臨床心理士・公認心理士・教育学博士の東畑開人氏の「心はつらいよ」を改題、加筆修正し、今年の9月に、「心はどこに消えた?」として出版された図書である。

 

タイトルに興味を持ち、心理の図書を読むのも久しぶりなので、愉しみに

している。

 

天気が回復したので、日課の午前の散歩に出かける途中で、預金通帳の記帳に郵便局に立ち寄ると、「年賀状は、買われましたか」と、顔馴染みの職員から、呼び止められた。

 

「失礼を承知して、メールで済ませているの」と、首を竦める。

 

毎年、最小限の購入で済ませている私は、陳列されたある一つの年賀状に

目が留まった。

 

薄墨の丸みを帯びた筆文字で「笑顔花咲く一年になりますように」と書かれている。

 

私は、ほんわかとした温もりのある年賀状を、迷うことなく選んだ。

 

今、私は手元に置きながら、ブログを綴っているが、笑みが零れ、幸せな気持ちになってくる。

 

笑顔で、穏やかで、温かい、師走の日々が長く続くように願っている。