緑のおばさんの日

エレベーター内のインフォメーションで、「今日は緑のおばさんの日」と

知る。

 

1959年(昭和34年)、通学する児童を交通事故から守る学童擁護員(緑の

おばさん)の制度が東京都においてスタートしたそうだ。

 

交通安全のシンボルカラーである緑色の制服と、帽子をつけていたことに由来するそうだが。

 

コロナ禍まで、私は、隣接する区の小学校には、雨の日も風の日も、シンボルカラーの「緑のおばさん」「緑のおじさん」を三か所ある横断歩道で

緑のフラックで、子どもたちに「おはよう」と声掛けをしている姿に、頭が下がる想いでいた。

 

しかも、登校時と下校時に、必ず、子どもたちの安全を見守っている。

 

気を付けてみると、毎日、同じ人は見かけず、人材の豊富さに驚くばかりである。

 

わが区内と違い、昼間人口は都内でも商業ビルが林立、夜間人口は少なく

なる地域であるにも関わらず、何と、学童擁護員の協力者の多いことか。

 

高層ビルの隙間には、昔の佇まいを残したも低層の住宅も目立つといった新旧が混合した地域である。

 

それに引き換え、わが地区は、職住接近の地であったはずが、いつの間にか、著しく混在とした新旧が、子どもたちへの向き合い方も時代の変化が影響しているのではないかと、案じてもいる。

 

久しぶりに「ボランティア」について、深堀りする機会があった。

 

「ボランティア」とは、『自分(個人)の自由な意思によって、無報酬で

自分のできるサービスを必要としている人に提供する人のこと』である。

 

「お役に立てれば」といった純粋性と謙虚な行為による「ボランティア」は、受け入れ先によって、ボランティアの内容が異なるが、自らが進んで

行動、活動するのが基本である。

 

コロナ禍による「新しい生活スタイル」「働き方改革」等々により、今後

「新しいボランティア」を考える時代になってきているのかもしれない。

 

恐らく、年代によって「ボランティア」に対する考え方や、受け止め方の格差が生じると察せられる。

 

企業でも「リカレント」と言われる「学びなおし」の必要性を提案しているが、「ボランティア」も地域の特徴や、住民意識に沿ったオリジナルな「ボランティア」が求められるのではないでしょうか。

 

先人が培ってきた「ボランティア・スピリッツ」は、三十数年のボランティア体験から、揺るがないものと、私は想っている。