爽やか

台風一過、正に「爽やか」という言葉がぴったりの日だ。

 

人は、天候によって、心の持ち様が、こんなにも違うのかと思う。

澄み切った新鮮な秋の空気を思い切って、胸を張って、吸い込んだ。

 

何時もなら、学習室を利用するところだが、学生の為に、お休みをした。

 

午後、昨日の台風の影響で、街路樹のマロニエの枯れ葉や枝で、歩きにくい程、落ちている。

 

丁度、気分転換とばかり、向こう三軒両隣まで、勢い付いてカサカサと乾き切った丸まった葉を拾い、枝を拾っているうちに、段々と腰が痛くなり

背筋を伸ばしながら、小一時間かかって、終わった。

 

然し、一陣の風で、容赦なく、私の足元に散り始める。

それは、おかっけこをしているようで、どこかで、エンドマークを出さなければと思いつつも、視界に入ると、やはり拾い上げた。

 

マロニエと言えば、フランスのシャンゼリゼ通りでは、落ち葉をどのように扱っているのかと、ネットで検索した。

 

ベンチの上には、落ち葉はなく、ベンチの下には、マロニエの枯れ葉がびっしりと、隙間なく、落ち葉の絨毯を敷き詰めたかのように見える。

 

なるほど、長い歴史が、マロニエの落ち葉とも素敵で上手に、付き合いをしていると、なまじ、中途半端が目障りに感じるのだと思った

 

時計を見ると、夕食の準備をする時間になった。

お天気が良いと、かなり日暮れが早くなったが、時間を忘れがちになる。

 

一寸、休んで、夕食の支度を始めた時、ベランダのカーテン越しに、大きく、明るいお月様が、顔を出しているのが見えた。

 

時刻は、ジャスト、18時、ほぼ満月に近いまん丸いお月様だ。

 

事前に、21日が「中秋の名月」と知らなければ、今夜が「ハーベストムーン」といわれる、9月の満月といっても、素直に、受け入れられるほどに、

立派なお月様である。

 

後、2日で満月を迎えるが、今夜の月のまん丸度(正式には、月の光っている部分の面積を輝面率という)について、ネットで調べると、97.2%だと分った。

 

因みに、明日の輝面率は、99.6%と、もう、満月と見紛う程だ。

 

今夜も十分お月様を楽しんだが、明日はもっと楽しみである。

矢張り、秋の夜空にはお月様がお似合いだ。