秋が近いのかな

我が地元では、8月の土曜日や日曜日は、地元の町会の人達によって、夏休みの最後として、西瓜割り、金魚すくい、タコ焼き、焼きトウモロコシ、盆踊りなどが開催される。

 

残念ながら、コロナ禍により、これらの催事はすべて中止である。

 

コロナ禍の前は、最後の夏を楽しむ大人も子どもも笑顔に溢れていた。

 

そんな想いの中で、何となく、コロナ禍に対する気持ちの整理がつかなく

自宅で悶々としているより、日傘を携え、夕刻、散歩に出かける。

 

すると、路地の植え込みにアゲハ蝶の一種で、キアゲ蝶と思う蝶が舞い、ちょっと、足を進めると、赤とんぼが飛んでいる。

 

近くの公園の植え込みには、既に赤い曼殊沙華が咲いていた。

 

自宅に帰ると、合唱に疲れた蝉が、ベランダで動かなくなっていた。

私は、「頑張ったね、ありがとう」と、そっと、チッシュに包み弔った。

 

これらの自然の佇まいに接し、私は秋の訪れが近いと察した。

 

東京のど真ん中に近い中でも、自然は私たちに素晴らしい季節の贈り物を用意してくれているのだ。