緊急事態宣言下の受験生

隣接する図書館の学習室を兼ねてから利用していた私は、肉筆による整理に、学習室を申し込みに行く。

 

図書館の学習室の利用者に対して、夏休み中は受験生の為に、平常の利用時間は一日に2時間という枠があるが、夏休みの期間中は、利用時間を一人当たり、3時間に枠を広げるというお知らせが目に入った。

 

そっと、学習室を除くと、確かに受験生と思われる学生たちの姿が目に入った私は、自宅でも整理は可能である。

 

緊急事態宣言下の受験生にとっては、暑さもにめげず、また、自宅にいれば東京オリンピックのアスリートの観戦に、時間を取られてしまう。

来年の受験に向けて、図書館の学習室は、様々な雑音に影響を受けることなく、集中できる貴重な場である。

 

コロナ禍において、通常の受験勉強ができない緊急宣言下の受験生に、私は、思わず、エールを送りたくなり、夏休み中の学習室の利用は控えた。

 

まして、ラジオ体操も、毎年、地元での夏祭り大会や、盆踊りもすべてが

中止である。

 

出来れば、気分展開に、夏祭りの金魚すくいや、西瓜割りなどに参加して受験生活から解きほぐされる時さえ、コロナ禍による中止に、受験生たちの生きにくい生活の日々に想いを馳せた。

 

夜空散歩で、見上げた空に、目的地をめざして機首を上げながら飛行している飛行機に、受験生の努力が叶うことを願っていた。