時代を綴った二つの日記

今日は、シャンシャンの4歳の誕生日だと、愛くるしい表情が浮かび、思わず、心が和んでいた。

 

一方で、今日12日は、「アンネの日記」のアンネ・フランクが、6月12日の誕生日のお祝いに、1942年、両親から日記をプレゼントされ、その日を機に、日記をつけ始めたと知る。

 

同時に、日本でも日本経済新聞の6月9日に、2019年に亡くなった田辺聖子氏の「終戦前後の日記」が見つかったという記事に、アンネ・フランクの日記と、私の中で重なった。

 

ユダヤ系のドイツ人のアンネ・フランクの日記は、1942年6月12日から1944年8月1日までである。

田辺聖子氏の日記は、1945年4月1日から1947年3月10日までで、「十八歳の日の記録」として残っていたのである。

 

年代的には、僅かの差があるが、戦争という時代は共通している。

 

奇しくも、文藝春秋から、アンネ・フランクの記録が、英語本から日本語に翻訳した「光ほのかに―アンネの日記」として、1952年から日本語訳として出版されたのが、日本では初めてだそうだ。

 

田辺聖子氏の「十八歳の日の記録」の一部が、文藝春秋の7月号に掲載されているとの記事に、不思議な時代を超えた符号を感じたのである。