雑草取り

朝から、重苦しい空に、黒い雲が走っている。

 

毎日が日曜日になって、早や一か月半が過ぎようとしているが、まだ、リズムが掴めずに、何となく気持ちばかりが頭の中で駆け巡っている。

 

昨日、ふるさとからのプレゼントに、心が熱くなり、「帰りたい病」に襲われてしまった。

 

実は、昨年より、マンションの理事長にとの依頼があり、大ベテランに1年間のレクチャーを終えて、何とか、三月の総会も終わった。

 

かつて、話題になったコンクリートとの隙間から、立派な大根が成長したのを思い出した。

 

それほどの根性はないが、コンクリートの隙間から、雑草が顔を出しているのに気が付き、そうだ、住環境からも雑草とりを始めた。

 

マイナスドライバーで、根っこからとトライするも、しぶとく、根性があるではないか。

 

久し振りに、土の香りと、雑草の匂いに、急にふるさとの親友の声が聴きたくなって電話をした。

 

親友とは、75歳までは現役で頑張ろうと、帰郷時に約束したが、その後、ご無沙汰の限りをしていた。

 

何と、今、庭の草取りをしているとの返事であった。

ふるさとの親友と、全く同じ草取りをしているとは、実は私も今まで草取りをしていたのよと話すうちに、ふるさととの距離感が縮まった。

 

新聞のコラム欄で、「人は自然と土で生きている」といった記事を思い出し、実感した。