「白い花が好きだ」

連休最後で、24節気の「立夏」、「こどもの日」と喜ばしく心弾む日だが、今朝から空はご機嫌斜めである。

 

そうであるならばと、今回のブログのタイトルを「白い花が好き」と決めて、ネットで検索したところ、新田次郎著に「白い花が好きだ」とある。

 

これは恐れ多いと諦め、元来体力もないのに、頭では様々な発想や好奇心でパンパンになって、結局はダウンしてしまうのは明白だが、やめられないという厄介な性分を持っている。

 

それならば、勝手気ままに、「雑駁なブログ」と決めたのである。。

 

昨年9月に脳神経外科で良性とは言え、12時間の髄膜腫の手術に耐えた後に、主治医から「頑張らないで、頑張って」「我慢、無理をしないように」との言葉が今も頭をよぎる。

未だ、術後7か月だが、以前にもまして体力は確かに衰えを感じる。

 

ならば、脳活、認知症防止にと、頭をフル回転すると、循環器の先生からも「何も考えないで、3日ほどホテルでぼんやりテレビでも見て、ストレスになることは避けてね」と、凡そ、20年来の私の心身を見抜いている忠告も頭をよぎる。

 

然し、変異型コロナもあり、やはり巣ごもりで過ごすしかないのである。

 

そこで、連休前に、図書館で新田次郎著「白い花が好きだ」を借りた。

連休も最後で、早くもメイストームの兆しもあり、朝から読み始めた。

 

職業上、各地の自然界や訪れた先の風物や、特徴が爽やかに、目に浮かぶような丁寧さを文面から感じた。

 

特に外出もままならぬに、私は、コロナ禍が収束したら、訪れたい場所を見つけた。

 

タイトルは「ぼたん寺の精進料理」で、帰郷時に私も利用する山陽線の「上郡駅で下車して、北へ十キロメートルほど入った山の中にぼたん寺がある。兵庫県上郡町大富富満万勝院である」と記してあり、興味が沸く。

タイトル通りの素晴らしい精進料理が克明に書き込まれていた。

 

念のために検索すると、現在の兵庫県赤穂郡上郡町大富2312「富満万勝院』とある。

 

もう一作は「倉敷と『アルプスの真昼』である。

これは我がふるさとに近い倉敷の大原美術館を訪れた時、セガンティーニの「アルプス真昼」は、これまでのセガンティーニで明るい絵と評しているのである。

 

最後に氏は「白壁の町倉敷は光に満ちた美しい町である。『アルプスの真昼』がここにあるのは、何かの因縁なのかもしれない」と結んである。

 

改めて一刻も早いコロナの収束を願う想いが強くなった。