桜吹雪に想いを馳せる

14日に東京の桜開花宣言後、凡そ、2週間たった土曜日の午後、近くの公園の桜はちらちらというより、風が吹くと、花吹雪に、子どもたちが散る花弁を手を広げながら一所懸命に追いかけている。

 

思わず、その表情に、子どもたちはいつも楽しいことを見つけて元気だ。

 

そんな風景を見ていると、つい、母校の小学校に想いを馳せている自分に

気が付く。

母校の小学校の桜は、まだ、25日の修了式の日は5分咲きだとブログで紹介していた。

 

今日は、七十二候の「桜咲開」にあたる「桜」の日だそうだ。

きっと、今頃は子どもたちのいない静かな学校の桜は、満開ではないだろうかと思いながら、散った桜の花を拾っていた。

 

何となく、散り行く花弁が母校の小学校の桜と重なってしまうのである。

 

その私に近くにいた女児が、恥ずかしそうな表情で、私に自分が集めた花弁を持って、そっと分けてくれた。

 

突然のことだったが、「ありがとう」といった私に、満足そうな笑顔に小さな手を振って「バイバイ」。

 

女児が拾った桜の花弁の数個を、帰宅後、押し花にした。

さみしい想いをしていた私は思いがけなく、女児のやさしさに救われた。