私の一品考

これまでにも私は、断捨離についてたびたび記載している。

遠慮のない友人などは、会えば、口を開けば、「今、断捨離をしているところ」といった返事が返ってくるという。

「もう、趣味の一つね、まだ断捨離するものがあるの」といわれる。

 

今回は、大変熱心な出張リサイクル業者からの勧誘電話に、つい、一度、損得は抜きにして、興味がわいた。

 

これまでに、慎重を期しているが、ふと、衝動買いをしたものが数点、手を通さないままで、ドレッサーに鎮座ましましている。

特に、今年、コロナ禍のストレス等で、珍しく買い込んでしまった。

 

今になって、見ると、どうして買ったのかしらと自分の行動を疑問視したくなるものもある。

 

まだ、経験は大学卒業して3年のキャリアだそうだが、一つ一つを丁寧に品定めして、説明もしてくれるといった丁寧な対応である。

 

お陰で私は、彼から多くの品物に対する知識を学んだ。

無駄ではなく、数点の成果があった。

望みどおりに、断捨離との比較や区別もわかり、わけも無くとてもスッキリした気持ちになった。

 

ふと、かつての大分県知事の平松守彦氏が、「一村一品運動」という言葉を思い出した。

今でいうところの「地域おこし運動」のパイオニア的発想である。

 

そうだ、今後は私は自分にとって一番お気に入りを必要に応じて一品に絞って、それを大切に使えば、今後、ものによっては断捨離をしなくても済むと思うと、一つ方の荷が下りた満足感があった。

 

これも、コロナ禍から始まり、9月の脳外科の手術から、人生のトリアージを学んだと思っている。

 

まだ、もう少し、気がかりな断捨離を抱えているので、ドクター曰く「頑張らないで頑張って」というフレーズが、脳裏よぎった。