現実と向き合い、受け入れる

いよいよ、今日の午後2時半より、担当執刀医の外科部長先生から手術の詳細な説明を受ける日が来た。

 

病名、手術の名称、手術の目的と期待される効果について、凡そ2時間近く実に丁寧に、細やかにわかりやすく説明を受けた。

 

明確な事実と向き合う私は、まるで瀬戸内海の海のように心の動揺もなく静かに耳を傾けていた。

 

本来であれば、言いにくいことも逃げずに、私の問いかけにも誠実に現状を説明してくれる先生に、素直に受け入れ納得できた。

 

年齢的にも、病巣の状態からも今がチャンスであり、この機会を逃すとなると、難しい状態になるそうだ。

 

ここ数年、75歳までに一度、人生をリセットしたいと思い、考えてみれば、友人からもいつも断捨離をしているといわれるほどだった。

 

然し、パソコンの整理が中途半端になっているが、他はすべて74歳までの身辺整理は90パーセント終了した。

 

術後、どのようなリスクが生じるかもわからないが、私には、この機会はまた、新しい人生のスタートと前向きにとらえている。

 

恐らく、何らかの意図のもと、今回の手術が必要だと、負け惜しみでなく

恐怖もなく、術後の自分との新しいターニングポイントにしたいとすら

想っている。

 

28日に手術前の最後の検査をすれば、28年ぶりの入院生活が待っているが、毎日、本当に休む暇もなく忙しく、自分が病気であることすら忘れ、忙しく過ごしている。

 

これまでに3回の手術を経験しているが、今回はすべて自分で準備、処理しなければならないという初めての体験の日々を過ごしている。