終日清々しい東京

今朝、窓を開けた時、何時もの東京の空気と違っていた。
天気予報によって、20パーセント程の珍しい乾燥していたと知り、こんなに湿度に体にも察知できる。

何時もの定時に一階のポストへ新聞を取りに行く際、マスクを掛けるのを忘れる程、空気が美味しいと思ったからか、慌てて部屋に戻った。

時刻を追って、空も清々しく、気持ちも清々しくなった。
実は、爽やかと表現したいのだが、「爽やか」は秋表現だと聞いたことがある。

然し、今朝は、秋の雰囲気を感じ、漂わせていた様に思える。
吹き抜ける風も、爽やかで心地よいものであった。

これだけ、数日体調不良だった私は、薄紙を剥ぐ様に、体調の恢復を感じていた。
念の為に、薬のお世話にはなっているが、もう大丈夫だと自信を持つ状態になった。

これまでは、毎日一万歩以上歩くところ、凡そ3ヶ月ばかり、中々分かっていても、続けるのが困難だった。
それでも、自宅ではエレベーターを利用しないで、階段で往復するもの、たかが、300歩である。

出来るだけ、運動不足にならない様に、朝と夜、散歩をしていて、気付いたのは、すっかり街の風景が様変わりしていた。
極端に言えば、恐らく東京オリンピックを目当てだと思われるホテルの多さに驚く。

8時過ぎの夜も、家路に急ぐ人や友人、同僚との楽しげな話し声が、外まで聞こえてくる。
これまでの閉塞感から開放された、人間らしさを感じていた。

夜風も乾燥していて、久し振りに、東京にもこんな日があったのだと幸せ感を覚えていた先から、微風から其処はかとなく甘い薫りが漂っている。

そうか、この季節は、私の大好きなくちなしの花の薫りである。

散歩から、季節のプレゼントを貰い、終日、とても清々しく、爽やかな1日だった。
僅か、1日でも、東京からのプレゼントとも思ったのである。