フラワームーンの力

今夜は5月の満月「フラワームーン」の日だ。
最適な時刻は、19時47分との報道に、朝から、私は何となくウキウキしていた。

自粛生活で心身共に、恐らく疲弊している時期に、東京でも驚くほど澄み切った夜に、どんなにか、心が和むのではと、友人に今夜の満月を見るように進めるメールや電話をした。

出来れば、この満月を「天文のまち あさくち」の天文台のあるお山の天辺で見たいという叶わぬ想いに駆られるが、到底無理を承知ででも想いを馳せるのは自由だ。

ベストの時間の前から、ベランダから、或いは外からと、iPadを持ってウロウロと空ばかり見上げている私に怪訝な表情をされた人も少なくなかった。

然し、時刻通りに登場してくれなく、とうとう、風邪でもひいてはと、ベランダで、ベストショットを待つと決めた。

凡そ、予定の時刻より小一時間を過ぎた頃、ビルとビルの間を縫って、素晴らしい輝きでお出ましした。

今回は東京の空に、神々しさすら感じる程のフラワームーンだった。
待っていて良かったと、ベランダでいくつもいくつも写真を撮った。

時を同じくして、友人達からも、興奮状態で、感激が声から、メールから伝わって来たのだ。

これまで、無意識に或いは当たり前に、今日は満月かしらと思っていたこれまでの日常では味わえない感激を味わったのも、前向きに新型コロナウイルスによるものと思えば、良いかなあと。

常に前向きに、前向きにと自分に向き合っている。