新聞の記事に頷く

毎朝、新聞に目を通して出掛けるというのがルーティンになっている。
然し今週はその朝のリズムが噛み合わなく、今日は資源ゴミの回収日であり、早朝より片ずけることになった。

出来るだけ新聞の記事を切り取って残すという作業は極力止めようと決心していたが、アレもコレもと、気になると記事を切り取らなければ、資源ゴミ回収の時刻に間に合わない。

令和初の連休に入るから、その休日を利用して整理出来るという囁きが聞こえて来た。
実にその手の誘惑には、素直になる私は、チョキチョキと切り抜いた記事にやっと目を通す時間が来た。

日本経済新聞の夕刊に「セカンドステージ」を毎回楽しみにしている。
1月9日に、掲載されていた記事に、烏滸がましいが、自分を重ねて頷いた。
「母校に恩返し」の小見出しに思わず、「ガッテン」であった。

記事によれば「第2のキャリアとして大学で人づくりを」とあるが、私の場合は小学校と、母校では無いが、薬学部で長年の病院ボランティアに付いての講義を務めているという小学校と大学という距離感というか時差のある場である。

母校を卒業して60数年を過ぎた私にとっては、母校での授業参観がとても楽しくもあり、授業の内容が余りにもかけ離れていて、内心、難しく、答えられない。

それ故に、母校の小学校の授業は、私には「学び直し」の場であり、新鮮であると共に、新しい知識を取り込んだ満足感がある。

今年も、来週の16日には、薬学部3年生に「医療ボランティア」の実習前の講義があるが、これも又、私が改めて初心を取り戻す貴重な場である。

記事には、日本IBM名誉相談役北城恪太郎氏が、「次の時代を担う人づくりはやりがいがある」通りである。

今、私は、誕生日には後期高齢者の仲間入りをするが、寧ろ私が生き甲斐であり、やり甲斐の双方向性にある。