最終章は次への始まり

一年の計は元旦と言われているが、私は昨年末に新しい年の方向性に自信を持つ迄に、自分を客観的に見つめ、現実を真摯に受け止めて、優先順位を決め、素直に自己分析した結論に迷いが無かった。

その決意を胸に新しい年を迎え、三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」が、1月4日の夕刻5時頃からという情報を知る。
1時間あたり20個、然も東京では4日は深夜から夜明け、5日の夜明けが確立が高いとの情報に、「天文台のまち あさくち」出身の私は、もしかしてと一つぐらいは流れ星に出会えればと、4日と5日にビルとビルの間から見える空に、寒さが苦手だが、何となく新年に「星に願い」といった思い付きからである。

残念ながら、身体は冷え切ってしまったが、よく目を凝らすと、弱々しいがいくつかの星が瞬いていた。
東京に住んで初めて「東京の星」を見ただけで、私の想いは達成できたと満足した。

小さな満足感の余韻を残し、今年初めての活動は病院ボランティアから始まった。
昨年末の決断を実行に移す始まりとも言える今日は、全てがこれまでとは異なる想いがあった。
それが何かとは上手く表現出来ないが、確かに自分の中で、既に「立つ鳥跡を濁さず」という気持ちが強く感じた様に思える。
不思議に新鮮さすら覚えている感覚もあった。

もう長く活動のチャンスを失くしていた病気の方が「笑顔」を取り戻す出逢いに、私は胸が熱くなる程、嬉しかった。
本来の私が望む活動を、今年の最初の日に叶ったのである。
もう、乾き切った私の心が、久し振りに病気の方の「笑顔」から潤いを戴いた。

肝心のお目当ての流れ星は見えなかったが、小さな小さな「星」が想いを叶えてくれたと思った。
素晴らしい最終章の始まりは、次なるスタートへ大きな力となった。