14歳に学んだこと、思い出して

2018年6月に、私はテレビを処分して以来、専ら新聞とスマホのワンフレーズのニュースに加え、幸いにもマンションには有線放送が設置されている為、ラジオで公共放送のニュースを聴く程度の情報入手の生活をしているだけだ。
後は、有線で音楽を聴きながら、ゴソゴソとしていると言った様である。

2019年もいよいよ大詰めを迎えようとしていた時刻だったと思う。
多くの人は、恐らくひと段落して、のんびりと令和元年の最後の夜を様々に休んでいる頃に、私は今日のノルマが達成出来ず、相変わらず鋏で不要と思う紙資料を断裁していた時である。

傍らのスマホに表示されたニュースに、何かの間違いでは無いか、所謂フェイクニュースの類ではとすら、直ぐには信じ難く、受け取っていた。

日産自動車の元会長のカルロス・ゴーン被告が中東のレバノンに逃亡したというニュースである。
私は、咄嗟に当時日産自動車の社長だったカルロス・ゴーンの新聞の切抜きを残していた事を思い出した。

記憶は正しく、2001年1月8日の日本経済新聞の文化面に「交遊抄」というコラム欄が今も続いているが、矢張り既にセピア色に変色しているが残っていた。

現被告のカルロス・ゴーンは、当時レバノンにあるキリスト教イエズス会系ノートルダム高校で、ラグロボール神父の教えに付いて書いてある。

被告が曾て1968年の14歳の時の、自らが「深遠なる教え」を受けた事を思い出して欲しいと、縁も所縁もない被告に、ツイツイ、私の想いを綴ってみた。