故郷の親友との約束

4月1日の新元号に続き、4月9日に今度は2024年度上半期には、20年ぶりに新紙幣に一新するという日経新聞夕刊の記事の報道で、私は、背中を押されている様な、不思議な感覚に襲われた。

最近、平成の時代を惜しむかの様に亡くなる方がとても多く感じているのは、私だけだろうか。

2024年といえば、私は79歳で新紙幣にお目にかかる事になる。
一瞬、5年先とは長いなぁと思った。

昨年2度ばかり故郷で講演や講師依頼で、帰郷する機会に恵まれた。

この機会に小学校こそ違うが、17歳迄一緒だった親友に逢える事が楽しみだった。

彼女と私は、年賀状を取り交わす事もなく、実に淡白な親友関係である。

彼女は家庭もある身で、兄上の創設なさった身障者等の社会福祉法人の施設の跡を継ぎ、意欲的に活躍している。
帰郷時に彼女の多角的に活動している現場を見て、親友に尊敬と共に誇りに思った。

彼此、50年近く会う機会が無かったが、故郷の味と共に、いつしか、時は過ぎても心許しあえる親友になっていた。

彼女は、75歳迄生き切って、後継者を育てるのが目下の目標だという。
内心、私も立場は違うが、全く同じことを考えていた2人は、兎に角75歳迄頑張っていこうと約束した。

人生のサイクルを25年というパターンを理想としているので、75歳で3クールになる。

私は、ある目標の期限が75歳迄に形にする事が、私の場合には後継者という想いを持っている。

未だ、この想いは彼女には打ち明けていないが、きっと理解してくれると信じている。