啓蟄に賭ける

24節気の一つ「啓蟄」の今日は、私の誕生日でもある。
何故か、私も本能的にじっとしていられなく、虫と同じく穴から這い出しては、何かを始めるという一年のスパーンの様な日でもある。
長年の友人達は、また啓蟄が来たけど、今度は何を始めるつもりなの?と問いかけてくる。

自分でも不思議に思っているが、今年も同じくと言いたいところだが、今年の啓蟄はある目標を何としても今日中に完結しなければと、自分に強く言い聞かせた。

宿題の一つである「1500字」に、全エネルギーを投入しなければいけない。
大体が、自分勝手な文章しか書けない私が、真面目に筋立てて書くなんてことは、苦手である。

然し乍ら、既に「賽は投げられている」のである。
その最後の仕上げが私に懸かっている。
達成感もあるが、責任もあるという複雑な境地の1日だった。
約一週間後に結果は出るそうだが、私にとっては「俎板の上の鯉」、受験生の結果発表を待つ心境でもある。

ところで、思い詰めるのも苦手な私は、気分転換に改めて「啓蟄」について検索してみると、何と春分の日までの15日間を意味するという。

74歳を迎えるまで恥ずかしながら知らなかった。まあ、一つ学んだと思えば良い。

虫たちも春を感じつつも、長い道のりの穴を通り抜けねば、春にならないということなのだ。
そうであれば、一週間をゆったりと待ちたいところだが、長〜い一週間に思える。

今年の誕生日は正に「啓蟄」そのものの日だった。