如月の雨に想う

今日は平成年号としては、最後の如月の日である。
朝から静かに降り出した雨は、間も無く白い糸を思わせる程の真っ直ぐで強い雨に変わった。
雨は苦手の私だが、今日はこの降りしきる雨を快く思っていた。
静かに迫り来る姿の見えない私の変化を、静かに見つめたいと思っていた。

私には既に実家は無いが、24日に私が実家と心安らぐ小学校の校長先生が都内とその近県の小学校見学で上京の日だ。
いつも笑顔を絶やさない我が母校の小学校の校長先生が、羽田空港の到着口から出てきました。
久し振りの東京出張に、実家での温かい思い遣りの心に、此処は私がお返しの場である。

校長先生との二日間、私の万歩計は4万歩になっていた。
気がつくと校長先生の背中を追いかけて小走りに走っている私は、虚弱体質の小学生に戻っていた。
私の加齢とは認めながらも、東京に居ながらにして故郷の運動場で先生と生徒の風景だ。

東京で訪問した小学校の校長先生が、小学校の教育が如何に大切かとの言葉が残っている。

校長先生曰く、東京での二日間を「4万歩のコラボ」と。
私の背中を押してくれた約束を果たす日に如月の今日の雨は最適だった。

二つの宿題の一つにトライした。また肉筆の手紙を携えで雨に濡れたポストに投函した。
返事が返って来るまでが、結果云々より楽しみなのである。

残す「1500字」へのチャレンジも、校長先生の励まし、応援に曾ての卒業生は、気負う事なく私らしさでトライするスイッチが入るのも近い