2016/3/29消印の葉書

休日でも私はいつもと同じ時間帯に起きて、ゴソゴソ始めます。

しかし、起きようとした時、テレビから流れたニュースの訃報に、案じていたことが現実になったことを知りました。
疎開先の岡山で過ごした私は、中学に進級についても母親は案じて地元の中学校より、通学時間には時間を要しますが、体育の授業がユッタリしたミッションスクールを選択しました。
昨日、30日に天国にお引越しなされた渡辺和子理事長のノートルダム清心中学校でした。
渡辺理事長はとは、東京でお目にかかることが多く、お忙しいお立場なのでお手紙でのご報告をさせていただいていました。
縁あって、私はメジャーな立場でないので、自費出版で幻冬舎ルネッサンスから「笑顔の力」を出版いたしました。
偶然にも、空前の大ヒットの「置かれた場所で咲きなさい」を幻冬舎さんから出版なさったので、同じ出版社のご縁もありお贈りしました。
早速、お手紙をいただきましたが、正直に「まだ拝読しておりませんが、いろいろの豊かなご経験から学ばせて頂きます」と、今までは、どちらかといえば、私には厳しい内容でした。
その時、一抹の不安がよぎりました。2012年の12月5日のお手紙でした。
そして、2016年3月29日の葉書を頂いたのが最後となりました。
「お便りをありがとうございました 。岡山も桜が咲き始めています。またお立ち寄り下さいませ 。お大切に」
葉書の書体にいつもと違い、乱れを感じていました。
卒業生やお手紙を頂いた方には御返事を出していますと伺いましたが、その半年後に亡くなられるなんて、私にとっても一つの時代が終わったような気がしました。
渡辺和子先生は、時には厳しく、時には優しく、凛として研磨して下さった真っ直ぐな「砥草」のような方でした。