2日遅れの「小雪」

天気予報がピンポーンの東京も54年ぶりの雪になりました。

六ツの花といわれ、雪は空からのレターともいわれていますが、チョット季節がせっかち過ぎて、背中と腰にカイロを貼って、重装備で出かけました。
こんな日こそ、元気印でいなければと気持ちを引き締めるように心がけています。
一昨日の22日に、すみだ北斎美術館がオープンしましたが、私は時々、葛飾北斎のお墓のある誓教寺の前を通ります。
日経新聞の8月7日の「美の美」に「トラが来た!」というタイトルに引き込まれ、読み始めると、北斎の最晩年、「雪中虎図」と「雨中の虎」を描いたことを知りました。
太田記念美術館所蔵の「雨中の虎」は青い目のエキゾチックな風貌とあり、亡くなる年の作品との記載ですが、今日のような雪の日の「雪中虎図」の作品にも興味が湧きます。
北斎のお墓のある通りには、多くはステンレスを使用するシンプルでシャープな彫刻の造形作家の内田晴之さんの作品があります。
内田さんとは、関西で約4メートル近いステンレスのモニュメントとのご縁があり、その通りを歩くたびに、新旧の芸術家に、想いを馳せています。
やはり、美術の世界にも忘れがたい思い出を持っている私は、素晴らしい方に出会い、素晴らしいチャンスをいただいたことに、つくづく幸せな人生を歩んできたとの想いでいます。
外は寒いですが、心はホッコリします。
今、その通りにはマリーゴールドが、この寒さや雪にも負けず、咲いています。