風に吹かれたい

ボブ・ディランさんが、今年のノーベル文学賞が発表されて間もなく、一週間を迎えます。

懐かしさと共にいろいろなことが思い出される方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
「どれだけたくさんの道を歩き回れば 人は一人前だと呼ばれるようになるのだろうか?」
この最初の歌詞に私は頷いたものです。
時を経て、また私がこの歌詞にあるように、どれだけたくさんの道を歩き回れば良いのだろうかと、最近考え込むことが多くなっています。
幸いに、住まいの前が公園があり、なんとなく私も閉鎖的な思考回路を断ち切りたくて、そうだ、公園に行って風に吹かれたいと思い、ある一冊の本を携えて。
公園の落ち葉に季節を感じ、フウーと息を吸い込んでみる。
大きな切り株でできた椅子に座って、ボブ・ディランの風はどんな風なんだろうと想いを巡らしているところに、風に吹かれたのか足元に枯れ葉が落ちてきました。
「その答えは風の中に舞っている」とボブ・ディランさんも最後に、歌っています。