二つの卵事件

今日は1992年に亡くなった母の誕生日です。健在でいれば、今年で86歳になります。

2日ほど前の日経新聞に、最近は飲んだ後の締めにサンドイッチを食べる「締めサンド」が人気との記事が紹介されていました。
もともと、サンドイッチが好きな私は、今日の午後はタマゴサンドを作ろうと朝から思い続けていました。ちょうど昨日でタマゴを切らしていたために、出先のスーパーで買い求め、郵便局にも立ち寄りました。
そのまま、一度帰宅したのちに郵便局に行っても良かったのですが、空模様を気にしていたために雨に会わないうちにと立ち寄ったのが、事件の始まりでした。
支払いの際に、カウンターから滑り落ちてものの見事にケースの中のタマゴは全部傷ついてしまい、すでに卵白が流れています。
ハッと思い出しました。確か家族で出かけた帰りに夕食の材料の一つにタマゴもありました。今のようにプラスチックのケースではなく、赤いネットの袋だったと記憶しています。
用心深い母は、タマゴだけは割れやすいからと、別にして母が持って当時の国電に乗りました。
次の駅で下車するので、母が最後に乗り込んだのとほぼ同時にドアが閉まった時、母が「タマゴがドアに挟まれた」と周囲が驚くほどの叫び声をあげたのです。
既に時遅しです。紙袋から卵白が糸を引くように流れています。
親子揃って、似れば似るものですね。偶然すぎますが、なんとも情けない気持ちで、とうとうタマゴサンドはオアズケとなりました。