菊の節句

今日は五節句のひとつ「重陽の節句」だそうです。実はこの年齢で初めて知ったからです。

ずいぶん重々しい表現が、また気になります。
調べると、「菊の節句」とあり、近親感を覚えました。最近は、素朴な菊の花を見かけることが少なくなりましたよね。
疎開先では蚊取り線香の材料としての「除虫菊」しか知らなかった私が、食用菊の存在を知る機会がきました。
 小学生の時に父親の晩酌のつまみとして出された黄色の菊の酢の物を 、母親が私にも一口勧めてくれました。
恐る恐る口にした私は子供心に「美味しい」と思い、食用菊の季節を待ち遠しく思うほどでした。
その後、鶴岡の友人宅で「もってのほか」といわれるうす紫のシャキシャキとした歯ざわりの酢の物をいただくことがあり、ますます菊に対して私はハマってしまいました。
この「菊の節句」には、お酒に菊の花びらを入れることも知り、想像ですが、菊の香りに包まれ季節を感じるのではないでしょうか。やはりお酒は日本酒でしょう。
ところで、最近のお刺身のツマに添えて小さな菊の花を見かけなくなったように思うのですが。
菊の季節になると、毎年父親は私を「菊人形展」に連れて行ってくれたことを懐かしく思い出します。