結べない、絞れない

先週から夏休みが始まり、社会活動のひとつに病院ボランティアを希望する学生さんが応募してきます。

北里研究所病院は、高校生から門戸を開いています。希望する学生の中には、すでに将来を見据えて、医療者になりたいとの目標を持て活動に意欲を示す学生も多く、将来が楽しみであり、大いにエールを送りたい心境になります。
今年の4月の日経新聞に、私もハタと思い当たる記事が掲載されていました。その記事の対象は近頃の幼児とありますが、実は高校生にも該当するケースが多いということです。
ユニホームのエプロンの「ひもがキチンと結べない」ことです。縦結びが多い傾向にあります。
医療の世界では縦結びは、死装束の時の結び方だから気をつけなければいけないこと。「タオルやふきんがキチンと絞れない」団子状に丸く絞るため水分が十分に絞りきれないといったことが生じます。
毎回気を付けるように指導すると、マスターしてくれます。それだけでも私は学生さんには大きな成果と思っています。
むかし、雑草の2本の穂先を結んで綱引きをした懐かしい思い出を思い出します。都会の真ん中でも見つけました。勝つことに集中していましたので、正直なところ結び方までは記憶に残っていないのですが。